「おうちカラオケ」コロナ心配なし 防音グッズも人気

2020/10/3 10:00 (2020/10/3 12:30更新)
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防音グッズを使って、自宅でのカラオケを楽しむ女性会社員(9月、東京都内)

防音グッズを使って、自宅でのカラオケを楽しむ女性会社員(9月、東京都内)

新型コロナウイルスの影響でカラオケボックスの利用を控える"のど自慢"たちが、自宅で歌う「おうちカラオケ」に手を伸ばしている。企業も、音源を提供するスマートフォンアプリや防音機能のある関連グッズを売り込む。たまった鬱憤を自宅での熱唱で発散しているようだ。

♪麦わらの 帽子の君が――。東京都内に住む女性会社員(37)は最近、自宅で歌うのがひそかな楽しみだ。家事を終え、子どもを寝かしつけた後、お気に入りの歌手、あいみょんさんの人気曲などの動画をテレビに映し出す。歌声が外部に漏れるのを抑え、自分の耳に届く仕組みのカラオケグッズを口元と耳に装着すると、戸外への音漏れを気にせずに済むという。

学生時代は毎日、社会人になってからも月3~4回はカラオケ店に通う歌好き。だが、新型コロナの感染が広がり始めた2月ごろから利用を自粛している。

それでも歌いたい欲求は収まらず、8月に防音機能のあるカラオケグッズを購入した。夫から「うるさい」と注意を受けることもなく、声量も維持できる。女性は「店に行きたいけれど、感染が収まるまでは自宅で発散しようかな」と話す。

このカラオケグッズを扱う通信販売会社「ドリーム」(名古屋市)では、政府が緊急事態宣言を発令した4月、注文が殺到して在庫切れになった。夏以降も月1万5千個ほど売れており、感染拡大前の約3倍の売れ行きという。担当者は「コロナ禍で急激に注文が増えており、高齢者の購入も目立つ」としている。

スマホやゲーム機などを使ったカラオケ機器メーカーの家庭用サービスの利用も伸びている。「DAM」を展開する第一興商(東京)では4~5月のスマホアプリのダウンロード数が約3倍に。「JOYSOUND」のエクシング(名古屋市)でも4月の家庭用カラオケの売り上げが約1.5倍に増えた。

他業種から家庭用カラオケに参入する動きもある。人工知能(AI)を使った言語解析処理などを手掛ける「マンゴシード」(岐阜市)は6月、課題曲の歌唱力の採点結果を競うコンテスト形式のアプリを配信した。担当者は「音声データの蓄積の一環だが、家庭でのカラオケの需要が高まっているとみて前倒しした」。音源は無料で、コンテストで入賞すれば賞金を得られるという。

ただ、自宅でのカラオケには周囲への十分な配慮が欠かせない。環境省によると、家庭生活の騒音を巡る苦情は2018年度、全国で968件あった。

騒音問題に詳しい村頭秀人弁護士は「騒音が原因で近隣住民と訴訟に発展することもある」と指摘。「賠償金額が低くても、気まずい思いを持ったまま住み続けることになりかねないので、オーディオの音量や声の大きさには十分に気をつけて」と助言している。

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